交通事故の際の道路交通違反が多いのは実は高齢者だった?

 交通事故の全体的な発生件数は、昭和の頃と比較して下降線を辿っています。毎日テレビのニュース番組では悲惨な交通事故が報道されていますが、統計的に見れば発生件数はむしろ低下しており、歩行者や善良なドライバーが危険な思いをする確率は減ってきています。
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 ただし、一方で飲酒運転の厳罰化が進んできている今でも飲酒運転を繰り返す悪質な運転者は減っておらず、また少子高齢化社会の影響からか、最近では交通事故の被害者ではなく、加害者になる高齢者が爆発的に増加しています。高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えて店舗の入り口に突っ込む、集団登校中の小学生の列に突っ込む等のニュースが昨今多発しており、文字通り新聞やテレビでは高齢者の交通事故被害が毎日報じられています。一部の交通事故の背景には認知症が関連しているとも言われており、自他共に認知症では思わないままハンドルを高齢になってからも握り続け、結果的に判断力の低下から悲惨な死亡事故が起きつつあります。
交通事故
 また死者が出ない比較的軽い交通事故ですが、実は高齢者側に大きな落ち度がある事例が急増しています。基本である指定場所一時停止を守らなかったり、信号無視や前方不注意を日常的に繰り返す悪質な高齢者ドライバーが各地で報告されています。大抵の場合、周囲のドライバーが言わば現場判断で高齢者の乱暴な運転やルール違反行為に対処するため、大事には至っていません。しかし、信号無視や前方不注意をする高齢者が後方や死角から突然現れれば、10人中10人が対処不可能です。

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